情報を集めることはアイディア発想の第一歩ですが、それはまだ助走です。
多くのクリエイターのみなさんが抱える次の問題は、集めた情報をどのようにして創造的なアイディアに結びつけるか?ということです。
単に情報を集めるだけではなく、それを深く理解し、自分の中で咀嚼するプロセスが重要となります。
インプットした情報をかみ砕いて咀嚼するための第一歩は、整理して見直すことです。
例えば、マインドマップを作成することで、情報を視覚的に整理し、関連性を見つけやすくすることができます。
もう一つの有効な技法は、既存のアイディアや情報をさまざまな角度から再評価し、新しいつながりや新しい組み合わせ、新しい関連性を発見する手法です。
たとえば、アイディアの一部を変更したり、まったく異なる要素を組み合わせることで、斬新なアイディアが生まれることがあります。
異なる視点から情報を考察することも大切です。
ここで有用なのが「デザイン思考」のプロセスです。
デザイン思考とは、ユーザー中心の視点から問題を解決するための方法論です。
具体的には、ユーザーのニーズを深く理解し、共感する段階から始まり、問題の定義、アイディアの創出、プロトタイプの作成、テストというステップを経て進めていきます。
このプロセスを通じて、ユーザビリティ(ユーザー視点)で問題を再考し、新たな解決策を見つけることができます。
※デザイン思考に関しては、また別のページで詳しく紹介します。
異なる視点から情報を考察することも大切です。アナロジー(類推)を用いることで、まったく異なる領域の概念を自分のテーマに応用することができます。
違う要素の類似点を見つけ出して、新たにつなげて組み合わせることにより、新しいものが生まれます。「アナロジー思考」ともいわれています。
このように、材料を咀嚼する過程では、情報を単に受け入れるのではなく、自分自身で新しく組み合わせ、新しい視点や関連性を見つけて再構築することが重要です。
これにより、集めた情報が単なるデータではなく、創造的なアイディアの源泉となります。